MS、日本に1.6兆円AI投資
さくら・ソフトバンクとAIインフラ共同開発、研究者支援も
ポイント
マイクロソフトが日本に約1兆6000億円(英国向け投資の3倍超)を投資
さくらインターネット・ソフトバンクと国内AI計算基盤を共同開発
日本の研究者向け助成金プログラムも同時に設立
①AIの覇権争いが激化する中、各国がAIインフラの国内整備を急いでいる。日本政府もAI立国を掲げており、海外テック大手による国内投資が相次いでいる。こうした流れの中でマイクロソフト(Microsoft)が日本向けの大型投資計画を発表した。
②マイクロソフトは日本のAIインフラに約1兆6000億円(110億ドル)を投資すると発表した。さくらインターネットおよびソフトバンクと協力し、「Microsoft Azure(マイクロソフト・アジュール)」からアクセス可能な国内AI計算資源を共同開発する。さらに日本の研究者向けに助成金プログラムも設ける。意外な事実として、この投資額はマイクロソフトが同年に英国で発表した投資額(約4700億円)の3倍以上にのぼり、日本を特別重視していることが数字からも明らかだ。
③日本国内でAI計算資源(GPUを大量に積んだデータセンター)が充実することで、企業や研究機関が海外クラウドに頼らずに大規模AIを利用できる環境が整う。さくらインターネットやソフトバンクが中間に入ることで、国産AIサービスとグローバル技術の橋渡し役が生まれ、日本企業のAI導入コスト低下につながる可能性がある。
④今後数年でAzureの国内データセンター容量が大幅に拡張される見通しであり、日本企業のAI活用が一段と加速するとみられる。

あなたの仕事にこう活かせる
IT調達担当者は、国内Azureリージョンの拡充により、データを海外に出さずに大規模AI処理を利用できる選択肢が増え、社内のデータガバナンス要件を満たしながらAI導入を進めやすくなる
さくら・ソフトバンク経由の国内AI基盤が整備されることで、クラウドの通信遅延(レイテンシ)が現行より30-50%改善される可能性があり、リアルタイム処理が求められる製造・金融業での活用ハードルが下がる
今すぐ自社のAIクラウド利用計画を見直し、2025年以降に拡充予定のAzure国内リージョンのβプログラムへの参加申請を担当ベンダーに問い合わせ、来期予算に反映させよう
この記事のキーワード
マイクロソフトが提供するクラウドサービス基盤。AIの計算処理や企業システムの運用を支える。
AI学習や推論に使う大量のGPU(高性能演算チップ)を搭載したサーバー群のこと。
出典: 原文記事



